去年くらいから刈込鋏を新調したくて、調査をしてきました。
ちなみに造園科時代に学校から借りて使用してた刈込鋏はこれです。
アルス 替刃式軽量刈込鋏 KR-1000。
全長:653mm、刃長:180mm、重量:780g
刃は高炭素刃物鋼のハードクローム仕上げで、耐久性にすぐれており一見ステンレスのようにも見えます。
刃長が長くて、非常に軽く経済的な替刃タイプ。
amazonやネット上での評価も高く、これはこれで良い商品です。
これを自分で購入することも考えました。
しかし、どうにもビジュアルが機能的すぎて、私の琴線に触れないんです。
刃物なので、なんとなく職人魂を揺さぶるような名刀的な逸品がほしくて日々調査を続けました。
調べると、完全オーダーメイドのような凄いのも確かにあります。
高いのはきりがありませんが、値段と評価のバランスを考慮して「岡恒」の鋏がほしくなりました。
今回の刈込鋏の選定に際しては、以下のサイトを特に参考にさせて頂きました。
岡恒の刈込鋏は、普通にホームセンターで販売しております。
ただし、どこのホームセンターも置いているのは標準の60型というタイプのみで
おそらく定番なのでしょう。
しかし実際に60型を持った感触は「ちょっと重すぎる」気がして、二日くらい逡巡したあと
amazonでワンサイズ下の55型をポチッとやりました。
「岡恒の刈込鋏」55型が届きました。
全長:665mm、刃長:145mm、重量:920g
アルスの鋏と比較して、刃長は少し短めで重量は重めです。
上は20年?くらい使用した自宅の刈込鋏、比較するとおもちゃの鋏のようです。
記念撮影はこのくらいとし、早速切れ味の確認作業に移ります。
ターゲットは以下になります。
コニファーのエレガンテシマ。
春先は黄金色の新葉で存在感がありますが、放任すると大きくなりすぎて苦労します。
ボックスウッド(西洋つげ)、手前は匍匐性コニファーのブルーカーペット。
ドウダンツツジの生垣。
ざっと1時間くらい刈込してみました。
コニファーは内側が枯れているので、このくらいの剪定でとどめます。
1cm以上の枝が多くて今までの鋏では力作業だったのですが、
岡恒は刃自体に重量感があるせいか、切る時に逆に力がいらず軽い切れ味を堪能できました。
ボックスウッドやドウダンツツジも、さくっと完了。
重量920gですが、このくらいが逆に手振れがなくていい感じです。
収穫は、45リットルのゴミ袋2つ分。
意外と多いもんです。
名刀ですから大切にしなければなりません。
終了後は、しっかりヤニ取り処理を行い錆止めの注油もして保管です。
これから益々の活躍を期待しております。
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