ホテルや旅館など宿泊施設にある庭にも癒されます。
新たにカテゴリー「ホテル・旅館の庭」を追加し、記録していきます。
やってきたのは、かつて鶴岡市の奥座敷と呼ばれた湯田川温泉。
静かでレトロ感ただよう湯田川温泉は開湯1300年の歴史ある温泉。
温泉街の中心に立つ「正面の湯」。
本物感たっぷりです。
湯田川温泉のシンボルでもある共同浴場で、この建物の下が源泉になってます。
当然源泉かけ流しなわけですが、ここは浴槽面積に対する時間当たりの源泉供給量が日本一といわれてます。
湯口から出る温泉の量が多すぎて、まるで循環風呂?と勘違いするほどですが間違いなく源泉かけ流し。
実際に入ると皮膚感覚で、温泉の新鮮さに感動します。
この湯田川温泉には私のお気に入りの宿が3軒あるのですが
今回宿泊するのは「九兵衛(くへい)旅館」。
中心街から少し奥まったところにひっそり佇んでます。
メインの温泉街からご覧のような細い路地に入り込みます。
初めて来たお客さんは、必ず1回は通り過ぎるほど目立たない路地です。
少し歩くと、控えめな玄関に到着。
この辺りのアプローチ、大人の隠家的な雰囲気が気に入ってます。
ちなみに隣接する「田の湯」も共同浴場。
正面の湯と共に地元の方に普通に利用されてます。
玄関側から見たロビー。
窓越しに庭が見えます。
今回の部屋は3階。
階段の途中、2階の窓越しに見る中庭。
3階の部屋から庭を見る。
建物全体で庭を囲むように作られていて、全ての部屋から庭を愉しめるようになってます。
ロビーに戻って、テラスに出てみます。
建物に囲まれ決して広くはありませんが、高低差を利用して奥行き感を感じる日本庭園。
シュウメイギク、シュウカイドウ、シダ類など和風の庭によく合う宿根草がグランドカバーとして映えます。
テラスから数メートル出ただけですが、この別世界。
深山幽谷は大袈裟ですが、しっとりとした自然の佇まいを感じます。
ロビー横の作家・藤沢周平コーナー。
ここは藤沢周平氏ゆかりの宿としても有名。
氏が湯田川中学校教師時代に女将さんを教えたことが縁で、生前に定宿にしてたそうです。
直筆の原稿など、いろいろ飾ってます。
評価の高い温泉と料理については、多くの方から紹介されているので簡単な記録にとどめます。
今回入った貸切の檜風呂・ゆうぎり。
ゆうに10人は入れそうな湯舟です。
ここにくると入浴可能な温泉は
大浴場:2つ
貸切風呂:4つ
共同浴場:2つ
(他に温泉付き部屋:3つ)
たくさんあって全部入ることは困難です。
夕食のお品書き。
どれも丁寧に作られて、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく。
一番美味しい状態でいただけます。
全13室のこじんまりとした宿、静かな環境でゆっくりするには最適です。
今度は冬の寒鱈の季節に是非来たいものです。
コメント
グループ旅行で候補に上がったものの、結局「湯の浜温泉」に宿泊しました。
ブログを拝見していて、改めて一度は行ってみたい…と思わずにはいられません。
あえて庭をメインに投稿しましたが、この旅館は何よりも料理と貸切風呂が最高です。
超お勧めです。