寒くなってからしばらくさぼってましたが、久しぶりに記録します。
先日東京訪問時に定宿が取れなくて近くのビジネスホテルに泊まったのですが、そこに向かう途中で遭遇する庭が見事なものでした。
その名もThinkPark Forest(大崎の森)、私の大好きな都会のオアシス的な庭となります。

大崎駅の南口改札を出て、西側に目を向けると・・・

デッキで直結された先に、高層ビル群が見えます。
左側はソニービル、右側が今回通り抜けるThinkParkTowerビルです。

周辺図です。
ここは明電舎工場跡地に建てられた超高層ビルを中核とする再開発地域で、ビル周囲の敷地45%を緑化して「ThinkPark Forest」とし都会とは思えない緑の森が作られてます。
それでは、この赤い矢印に沿って進んでみます。

まずは正面のThinkPark Towerに向かいます。
デッキには屋根もついてます。

ビルを右側に迂回するように進むと、周辺の植栽エリアが見えてきました。
この辺は、まあ普通です。

そのまま先に進むと、1階に自然光を取り入れるための中庭空間パティオが見えてきました。

パティオを2階のデッキエリアから見る。
落ち着けるほっとする場所です。ここでランチや休憩をしているオフィスワーカーは多いと思われます。
奥のシンボルツリーはシマトネリコ。
株立ちが美しい常緑樹で都会では人気の樹木ですが、残念ながら寒冷地では地植えできません。

さらに進むと、今回の宿泊先・ダイワロイネットホテルが見えてきました。
ここまで雨に濡れずに来れるのは超便利です。

中間地点で立ち止まり、右手の遊歩道を見る。
この辺りを中心に250本の高木、1万2000株の低木が植えているとのことですが
ソメイヨシノやモミジ等・落葉高木も多いので2月は少し寂しい感じでした。
花はわずかに常緑のアセビ・ツバキの花が咲いていました。

代わりに植栽管理を担当しているの野沢園HPより、新緑時期の画像を紹介しときます。
まさに都市空間に生まれた「森」です。
鬱蒼としていて、ビルの2階のデッキ上とはとても思えません。

同じく、左手の遊歩道を見る。
途中から地上部につながる歩道と分岐しており、より立体的な構造になってます。
この高低差は自然の力を利用してヒートアイランド現象を緩和するために、「風の道」を緻密な計算に基づいてつくられているとのことでした。

ホテル直結のデッキを渡って、ロビーに向かいます。
4階ロビーに面して植栽空間が見えます。

ホテル4階のロビーです。

植栽空間へは立ち入り不可でしたので、窓側の席に座ってみます。
ここは常緑樹の割合が高く、2月でも緑の濃さは充分です。

品川区緑化大賞の看板も見つけました。
環境意識の高い施設が隣接して都市空間の森づくりに貢献している。
いいことです。
ThinkPark Forest、素晴らしい庭ですが落葉時期なのが本当に残念でした。
ところでThinkPark Forestは環境関連で以下の認定・表彰がされている都会のオアシスの優等生でもあります。
・DBJ Green Building 認証 ★★★★四つ星
「極めて優れた”環境・社会への配慮”がなされた建物」として評価
・SEEGES認証(都市のオアシス2022)
多くの人々に安らぎと憩いを与える「都市のオアシス」に認定
・生物多様性保全につながる企業のみどり100選
企業が取り組む身近なみどりの保全・創出・活用の優良事例
それぞれの認定団体、非常に興味深いので今後の庭探訪の参考にしていきます。
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