大館で訪問した庭、2つ目の記録は「鳥潟会館」。
大館市花岡町の旧家・鳥潟家の庭園で、邸宅ごと花岡町(現大館市)に寄付され一般開放が始まりました。
作庭者は、京都の名門、植治7代目の門下生である粕谷幸作氏。
日本の近代庭園史において学術上の価値が高いと評価され、2024年に国指定名勝となってます。

それでは、表門から入ります。

表門を入った瞬間、なにやら別世界を感じます。
目の前に庭園が見えますが、柵があってすぐに入ることはできないようです。

案内図を見ると、
表門から左側のイチイの並木道を進んで、中門から庭園内にはいるようです。

ということで、イチイの並木道を進みます。

向かう途中、池が見えます。

この中門が、庭園入り口になります。

広い芝庭があり、奥に池が見えます。

芝庭の右手に見える四阿(あずまや)。
風流な感じです。

出島や中島を配した正統派の池です。
奥の渓流からつながっていて、山から流れ出た渓流が大海に注ぐ様子を表現したとのことでした。

中島につながる沢飛石は、コケが生えていて危ないため当日は歩行禁止になってました。

池泉回遊式庭園ですので、池の周りを散策してみます。



池の対岸辺りまで来ると、邸宅も見えてきました。
こちらも覗いてみます。

正面玄関から入ります。

玄関から入ってすぐの、主人室の広縁。
この部屋は東南の角部屋になっていて、庭を観るための特等席であることがわかります。

主人室、南側の庭を観る。

巨大な手水鉢があります。
京都から多くの石を運んで作られた庭園ですが、これに関しては鳥海山の石を使ったということでした。

主人室、東側の庭を観る。

広縁から庭に出るための沓脱石。
京都の山石で作られた巨大なもので、現在では入手困難とのことです。

茶室もありました。
秋田県唯一の草庵茶室とのことです。

説明員の方から、是非みてくださいと言われたユリノキ。
花が咲いてるとのことですが、大きすぎて見えません。

カメラをズームアップしてやっと見えてきました。
黄色のチューリップのような花が咲いてます。
初めて訪問した鳥潟会館。
外はかなり暑かったですが、庭園内は凛とした空気が流れており特別な空間でした。
紅葉の季節に再訪したいものです。
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