修養の庭 天童市「御苦楽園」に立ち寄る

国内の庭

今年もサッカーJ2の応援で山形県天童市に行ってきましたが、スタジアムのすぐ近くに著名な庭園があると知って立ち寄ってきました。

その名は「御苦楽園(ごくらくえん)」というインパクトある名前。
昭和初期に当地の実業家・水戸部弥作によって作られた池泉回遊式庭園です。
水戸部さんは明治時代以降に酒作りと醤油醸造で財を成した人物で、この庭園は雇用対策の目的で地元の方・数百人を雇い8年かけて作庭されました。
この庭では、設立者が青年時代に修養の資とした処世訓・古今の金言が柱石に刻まれているとのことです。
そしてここを人生の苦しみと楽しみを盛った庭園ということで「御苦楽園」と名付けたそうです。


それでは、ちょっと覗いていきます。


駐車場から向かうと、「これぞ豪邸」というお屋敷が目に飛び込んできます。
さすが雰囲気あります。

  

母屋の正門ですが入り口はここではないようです。
看板に従い、右側の方へ回ります。
  
  
 

受付を済ませて庭の方へ向かいます。
今日は園主の水戸部さんが直々にお付き合いしてくれました。

受付から庭園に向かう途中、蔵が見えます。
  

園内に入りました。
東屋跡という場所が休憩コーナーになっているので、そこに上がってみます。
  

東屋跡から庭の全貌をうかがう。
最初の印象は、「とにかく木がでかくて迫力が凄い!!」。
奥のヒマラヤスギは、たぶん30m以上あると思います。

針葉樹の巨木を背景に松の存在が際立ちます。
  

こちらが例の・・・
処世訓・古今の金言が刻まれた柱石群です。
襟を正して進んで行こうという気分になります。
  

柱石群を通り過ぎると、がらっと風景が変わります。
  
  

階段を上った先は高い位置になってて、そこから小川が作られてます。
岩の間を滑り落ちるような様は、まるで渓流のようです。

 

渓流はこんな感じで流れ落ちていき・・・・
  
   

中心部の池につながってます。
  
  

左奥には、「見晴らし台」というエリアもありました。
  

「見晴らし台」から見ると、雑木林のようです。

 

東屋跡まで戻ってきました。
次に蔵と母屋の庭も見ていきます。
  

母屋の外側には、水面に浮島のように仕立てられた松もありました。

倉の入り口に置かれた椅子が味わい深いです。
   

その椅子に座って庭を見る。
  

心なしか、池の鯉にも威厳を感じます。
   

母屋の座敷にあがりました。
実はこの場所は・・・
かつて『宝酒造』の『松竹梅』のCMの撮影場所として使用された場所です。
渡哲也さんがこの縁側に座りお酒を酌み交わした映像だったと伺いました。


御苦楽園、なかなか懐が深い庭園でした。
人生に迷い自分を見つめ直したくなったら、是非ここを訪れて柱石に刻み込まれた金言を読んで
修養に励んで頂ければと思います。

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