リハビリを兼ねて、佐竹氏別邸「如斯亭」に行ってみる

国内の庭

まだ散歩くらいしか出来ませんが、リハビリを兼ねて近くの庭園に行ってきました。
場所は佐竹氏別邸「如斯亭(じょしてい)」。
ここは、旧秋田藩主の佐竹氏が仁別へ鷹狩りに行く際のお休み所として利用されたと言われており
また藩内外の多くの文人墨客の交流の場でもあったようです。

実はこの場所は高校時代の通学路に面していて、ほぼ毎日自転車でこの横を通っていましたが一度も敷地内に入ったことがありませんでした。
当時は民間所有となっており「旅館 如斯亭」の看板があったのを記憶しています。
明治4年頃からしばらく民間所有が続いたあと2010年に秋田市へ無償譲渡され、史料を基に修復整備が行われ秋田市の新たな名所として開園しました。

「如斯亭」の由来は孔子の論語の
「逝者如斯夫、不舎昼夜」。
さっぱりわかりませんが、
現代風に言うと「水流の絶え間なき流れを嘆賞しつつ、人間の道も学問もまたかくあるべき」という意味だそうです。
庭として水の流れにポリシーがあるのでしょう。
  

それでは、リハビリ散歩を開始します。
  

受付から見える主屋の左側に巨木が鎮座しています。
  

樹齢約550年のケヤキです。凄い太いです。
目通り(人間の目の高さの位置で円周)=6.2mです。

主屋に入ってみます。
  

西広縁に出てきました。

メインの北広縁です。
 

奥の方が小高くなっていて、そこから水が出て左側へ流れています。
パンフレットの文言を借りると
「築山の峡谷から流れが発し、中島を配した園地を経て露地に至ります。」 
この水流の表現に作庭者の思いが伝わってくる気がします。
  


一の間から、広縁越しに庭を眺める。
かつての殿様が見た光景。
  

下流の露地の方に降りてみます。
   
 

清音亭と呼ばれる茶室。
築山の峡谷から発した流れが、この位置まで続いています。
  

水流を遡る感じで上ります。
この辺りは、茶室へ向かう深山幽谷の趣たっぷりです。
  

築山まで上ってきて、主屋の方向を見る。
ここの赤松は透かし剪定が施されており、涼しげなたたずまいです。

この赤松の下にくると、まるで大きなパラソルに覆われているようです。
  

花はサルスベリのみ見ることができました。
ここはツツジと紅葉の時期が一番の見頃かと思います。
  
住宅地の中にひっそりと存在する、
旧秋田藩主佐竹氏別邸「如斯亭」。
コンパクトですが、味わい深い東北の文化遺産です。



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