樹木の引っ越し 掘り取りと根巻きの実習

庭師の訓練

本日は屋外実習場のコナラの木を使って、掘り取りと根巻きの実習を行います。
  
  

いきなりこの画像ですが、ここまでくるには実は相当な手間がかかってます。
①人力で掘るのは大変なので、まずはバックホウで周囲を掘り起こし・・・
②そのあと根鉢の側面を掘り下げていき、側面の途中から鉢の中心に向かって斜めに掘り進み鉢の下の方の土を取り除いて・・
③根鉢に麻布を巻き付けて荒縄で水平に巻き締めます(樽巻き)
④樽巻きの後に、荒縄を上下に斜めに掛けながら叩き締めを行っていき・・(かがり)
やっとこの状態です。

かがりの方法には何種類かあって、上記画像は「ぐるぐる巻き」という手法です。
  

ぐるぐる巻き「かがり」が完成した状態。初めてにしては美しい仕上がりと思います。
高中木類の掘り取る鉢の直径は、一般に幹の根元の直径の4~5倍を標準とするとのセオリーがあって、
これが造園技能士の学科試験によく出ます。
  

少し離れたところからの撮影。芝生(野芝)のゾーンが見えます。
手前側の目地が見えてる芝生は、今年我々が芝貼りしたものです。
  

今回はどこにも移植しないので、根巻きを取り除いて土を埋め戻します。
コナラさん、ストレスをおかけし大変申し訳ない。お疲れ様でした。
  


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