続いてN社長の作庭を紹介します。
N社長は製図に相当な時間をかけている様子でしたが、満を持して提示された図面を見て我々は驚きの声を上げます。
これは、茶庭(露地)です。
配置構成がよくできていて、まるで庭の専門誌に掲載されてもおかしくないような図面です。
井筒とか書いてます。井戸を掘れということでしょうか?
光悦寺垣の文字も見えます。そんなもの習ってないんですけど・・・
腰掛待合の文字も・・・
皆さん不安を抱えながら施工を開始します。
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そして何とか完成。
正統派の露地っぽいです。
光悦寺垣は温室から誰かが探し出してきようです。
それでは「正午の茶事」に招かれた私が茶会に向かってみます。
そっと枝折戸を開けて路地に入ります。
露地口の左手、飛石の導くままに数歩行くと腰掛待合です。
亭主の迎えがあるまで、 ここに座ってしばらく待つとします。
腰掛待合に座ると、右奥に井戸が見えます。
竹で編まれた井筒の蓋がいい感じです。
左手を見ると、派手すぎない植栽が奥深くなる山里の風情を感じさせます。
亭主が茶室に客を迎え入れる準備ができたようです。
それではこれから、つくばいに向かい、手を洗い口をすすいで心身を清めます。
なかなか正統派の茶庭だと思います。N社長、お疲れ様でした。
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