造園科の卒業研究「作庭実習」に挑む ①私の作庭編

庭師の訓練
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これから造園科の作庭実習について可能な範囲で記事にしていきます。
最初は私の作庭編です。

【テーマ】「雑木林を通り抜け」

【テーマの説明】
一般住宅の庭で、玄関から見える庭ではなく裏庭のイメージ。
路地裏から誘われるように裏庭に入り込んで行くと、そこは雑木林のような自然の風情を感じます。
そこを通り抜けて行くと、徐々に生活を愉しむアウトドアリビングの全貌が見えてきます。
そんなアプローチの変化を楽しんでもらいたい庭です。

施工が始まりました。
果たしてイメージに近い庭は出来るでしょうか?
  

皆さんの一生懸命やってくれている姿を見てると、親方は胸が熱くなってきます。
4時間くらい経過し、庭が完成しました。
  

本来は密な生け垣で左側は見えない仕様。やむを得ず竹垣で代用したので見えてます。
全体像は、設計図どおりの仕上がりです。
それでは訪問者になってディテールを確認していきます。
  

路地裏にまわると誘い込むような入り口があります。
奥の方はうかがい知ることはできませんが、足を踏み入れてみます。
  

少し進むと、株立ちの樹木に囲まれて雑木林の風情を感じます。

  

進みながら左の方に目を向けていくと、サツキの築山が見えてきました。
竹を利用した土留めが装飾的で、灌木を絵画のように引き立ててくれています。


さらに進むと、リビングから続くテラスの全貌が見えてきました。
コンクリートの敷石だけでなく、洗い出し加工した板を組み合わせたことでセンス良く仕上げて頂きました。
右側には乱ぐいで作ったハーブガーデンも見えます。植えてるのはレモングラスでしょうか。
左奥の方に目を向けて見ると・・・
  

バーベキューコーナーが見えてきました。まさに生活を愉しむアウトドアリビングゾーンですね。
淡いブルーの乱張りとレンガとの質感のコントラストが非常にいいと思います。
炉の上では、なにやら焼いているようです。
  

なんと竹で作った、ねぎまと鮎の塩焼きです。
  

ディテールは想定をはるかに超えた出来映えで感涙ものです。
職人の皆様、本当にありがとうございました。
  



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