八つ掛け支柱と二脚鳥居支柱の実習

庭師の訓練

本日は八つ掛け支柱と二脚鳥居支柱の実習。
冒頭の画像は、練習で1本の木に対して八つ掛け支柱と二脚鳥居支柱を一緒に組んだもので
実際にはどちらか1つの方法で支柱を組んでいきます。
外部講師として三浦造園の三浦社長にお越しいただきました。
最初の説明で三浦社長曰く
「二脚鳥居支柱は現在は公共工事専用となっていて他ではほとんど使用されなくなった。
よって当社の職人も大半がやり方を忘れてしまっている」とか・・・・・
さらに「みなさんもすぐに忘れると思いますが、まずは本日経験してほしい」・・と
おっしゃいます。

というわけで、最初は二脚鳥居支柱の実習です。

①最初に2本の丸太を地面に打ち込み
②2本の丸太に平行に丸太を釘打ち鉄線綾割掛けで結束し鳥居型をつくり
③平衡の丸太の手前に樹木の幹が来るようにシュロ縄綾割掛けで結束
ざっとこんな手順ですが、②の鉄線綾割掛けというのがなかなか慣れないと難しいです。

こちらの画像は完成状態。
何度か練習した後なのできれいな仕上がりです。
  

拡大してみます。この鉄線の綾割掛けに苦労しました。
さらに三浦社長に言われた通り、ほぼ忘れかけてます。
果たして思い出せるでしょうか。

これが裏から見たところ
2本取りで交互に3回づつ綾掛けし

最後に接する部分に2回の割りを入れて結束です。
でも最初の掛け方をいまいち思い出せません。
悔しいけど、やむを得ずYouTubeで確認しました。

【造園】二脚鳥居支柱の鉄線の掛け方

こちらが非常にわかりやすいです。
みなさん、忘れた場合はこれで確認しましょう。

次に八つ掛け支柱の実習です。

最初に組んだ、二脚鳥居支柱が残ってます。それ以外の3本掛け合わさってるのが八つ掛け支柱です。
3本なのに何故八つ掛けなのか? というのは造園あるある、定番の質問です。
正面から見た際に八の字に見えるからとのことです。
また、支える留め箇所が8か所あるからとの説もあります。

正面から見て左側の支柱(A) ⇒ 正面から見て右側の支柱(B) ⇒ 奥の支柱(C)の順番で組んでいきます。

樹木の代わりに竹を代用してます。
支柱(A)を幹に結束した後に、支柱(B)を支柱(A)に掛けて幹に結束します。
支柱どうしは鉄線で結束。
AとBで3か所の結束。 

支柱(C)を支柱(B)に掛けて幹に結束します。
支柱(B)に掛けた部分と、支柱(C)を幹に結束した部分で2か所。
ここまでで合計5か所の結束。

さらに「根ぐい」という短い棒を差し込んで支柱と結束します。
これが3か所なので、確かに合計8か所です。

八つ掛け支柱は今まで何度も自宅の庭で自己流でやってましたが、全く違ってました。
ここまでセオリーが確立されているとは知りませんでした。
三浦社長、ありがとうございました。

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