早朝散歩で 横浜市「彼我庭園」に立ち寄る

国内の庭

横浜で訪問した庭、2つ目の記録です。

関内のホテルで朝食後に、少し散歩してたら・・・・
   
  
 
  

横浜スタジアムの前まで来ました。

このスタジアムの手前部分が公園になってます。

かつてこの地には、明治9年(1876)に開園した横浜公園(日本最古の公園)があり、外国人「彼(ひ)」と日本人「我(が)」の双方が利用できたことから「彼我公園」と呼ばれていたそうです。
庭園は一旦取り壊されるが、昭和53年(1978)に再整備され、平成29年(2017)に日本庭園部分を「彼我庭園」と定められました。

それでは入ってみます。
  

いきなり都会のオアシスですね。
スタジアムが隣接しているとは思えません。

  

入ってすぐに「岩亀楼」(がんきろう)の文字が刻まれている石灯籠があります。
この場所は、開港期に幕府主導で誕生した遊郭があった場所で、遊女屋「岩亀楼」の文字が刻まれています。

池泉回遊式の庭園です。

右側の園路から一周してきます。
  
  

花は、ガクアジサイくらいでした。
  

コンパクトですが本格派の日本庭園。
紅葉の時期が良さそうです。
  

親柱からなだらかなカーブを描く光悦寺垣もありました。
ここでは毎年「造園技術伝承研修会」を実施していて、令和5年はこの竹垣の更新がテーマだったようです。
光悦寺垣といえば・・・・
造園科時代の作庭実習でこの竹垣を使用した方を思い出します。
興味のある方は是非以下の記事を参照頂ければ幸いです。

造園科の卒業研究「作庭実習」に挑む ③正統派茶庭編
続いてN社長の作庭を紹介します。N社長は製図に相当な時間をかけている様子でしたが、満を持して提示された図面を見て我々は驚きの声を上げます。  これは、茶庭(露地)です。配置構成がよくできていて、まるで庭の専門誌に掲...


ここには水琴窟もありました。
せっかくなので音色を堪能してみます。
  
 

竹筒に耳をあてて甕の中の音を聴けるようになってました。
水琴窟に関しても、過去に記事を書きましたので参考までにリンクしときます。
この記事内では実際の水琴窟の音色を聴くことができます。

弘前市「藤田記念庭園」 水琴窟の音色が聴きたくて
庭の景色の中に置く構成物を、庭の添景物という言い方をします。添景物とは、石灯籠、蹲踞、筧など様々なものがありますが中でも音を愉しむ代表的な添景物、鹿威しについては以前書きました。以下のリンクで、私が以前作成した鹿威しの音色を聴くことができ...

   

横浜市の彼我庭園、なかなか味わい深い庭園でした。
これからも横浜市民にとって憩いの場所であり続けることでしょう。

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