年末から思うところがあって、以下の本を県立図書館から借りて読んでます。
今年から大名庭園をテーマに、いろいろ考えて見ようと思ってます。
カテゴリー「大名庭園」も新たに追加します。
ところで大名庭園の定義とは何でしょうか?
Wikipediaから抜粋すると・
・江戸時代において各藩の大名が江戸や地元で築造した庭園 ・各藩が競い合った結果造園技術が発達し、江戸時代に日本庭園構造技術が頂点をなす。 ・当時の江戸は面積の50%が大名庭園と大名屋敷で占められていた。 ・明治維新で大半は消失したが、一部都内や地方で史跡公園等で利用されている。
と記されており、全国各地の主な大名庭園として30か所が列記されていますが
ほとんどが名園と称される庭です。
ちなみに去年の夏に以下の記事を書きましたが、こちらも大名庭園の一つです。
本書では、「お江戸歴史探訪」と称して都内に残る大名庭園に絞って書かれてます。
樹木や池泉などの庭の様式については語っていません。
・それぞれの庭園が江戸時代当時にどんな風に利用されたのか
・誰が誰をどのように接待したのか
等の利用シーンを江戸時代にタイムスリップしたかのように書かれているので
庭を鑑賞する視点として大変興味深いです。
東京都内に残る大名庭園としては以下が記されてます。
( )は現在の庭園・公園名
紀州徳川家赤坂中屋敷 (赤坂御所) 紀州徳川家芝下屋敷 (旧芝離宮恩賜公園) 水戸徳川家小石川上屋敷 (小石川後楽園) 水戸徳川家小梅下屋敷 (墨田公園) 加賀藩前田家本郷上屋敷 (東京大学本郷キャンパス内育徳園) 守山藩大塚上屋敷 (筑波大学附属小学校占春園) 彦根藩井伊家麹町中屋敷 (ホテルニューオータニ庭園) 彦根藩井伊家千駄ヶ谷下屋敷 (明治神宮御苑) 高遠藩新宿中屋敷 (新宿御苑) 大和郡山藩駒込下屋敷 (六義園) 関宿藩深川下屋敷 (清澄庭園) 盛岡藩広尾下屋敷 (有栖川宮記念公園) 大聖寺藩千駄木下屋敷 (文京区須藤公園) 宮津藩本所下屋敷 (安田庭園) 岡山藩戸越下屋敷 (池田山公園) 高松藩白金下屋敷 (国立科学博物館付属自然教育園) 松山藩戸越抱屋敷 (戸越公園) 清水徳川家戸塚下屋敷 (新宿区立甘泉園公園)
あらためて見ると、半分近くは足を踏み入れたことはありますが
記事にできるほど咀嚼していなかったことは明白です。
今年からは大名庭園をお殿様視点で正しく鑑賞することを目標とします。
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