延段(のべだん)とは、玉石で作る階段のことをいう。 ⇒誤りです。

庭師の訓練
延段とは玉石で作る階段のことをいう。
これは正しいか誤りか?
正解は、誤りです。

上記は造園技能士の学科試験によく出る、延段の定番の問題です。
階段ではありません。では延段とは何か?

延段とは
庭に設けられた敷石の通路で、ある幅をもって直線や曲線状に長く延びた敷石のことをさします。
飛石とは違い石と石の隙間がほとんど無いため歩幅を気にせず歩く事ができます。
敷かれた石の質感によって、その表情は奥山の細道・河原道などの景をイメージさせます。

面白いのは、延段のデザインには書道の「楷書・行書・草書」ような、
日本文化全体に見られる「真・行・草」が応用されていることです。
 切石のみで幾何学的に意匠 ⇒真
 切石と自然石をミックス  ⇒行
 自然石のみを使用     ⇒草
になります。

すいません。能書きをいっぱいたれました。
では実際の延段です。

延段の作成途中です。
デザインは行です。
 

完成した延段です。
どうでしょうか。
敷石の整然とした美しさを超えた玉石の崩しの中に、山道の侘びた風情が醸し出されるような気がする・・のは私だけでしょうか。

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