作庭実習の疲れを名湯「酸ヶ湯温泉」で癒す

庭師の訓練

作庭実習で疲弊した体を癒すべく、酸ヶ湯温泉に行ってきました。

酸ヶ湯といえば・・・
江戸時代から続く湯治場で、卓越した効能が認められ「国民保養温泉地第1号」の指定を受けた誉ある温泉です。
また国際的な温泉学者、松田忠徳先生の温泉番付で横綱になったこともある日本を代表する名湯でもあります。
いわゆる本格派の温泉なので全国的な人気も高く、予約も取りづらいのですが、
今回運よく最後の一部屋に当たり予約することができました。
やっと憧れのヒバ千人風呂にはいれます。


当日、弘前から黒石経由394号線ルートで向かいます。
3月とはいえ世界でも有数の豪雪地帯といわれる八甲田、私のFRの車では少し心配です。
15:00に弘前を出たときの気温は7℃。

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1時間弱で城ヶ倉大橋を通過。
気温はいつの間にか-2℃に。
橋を渡っている間、周りは完全にホワイトアウト状態で何一つ見えません。
駐車場にとめて、絶景ポイントを探してみますが・・・

こんな感じで4mくらいの壁に覆われ、何も見えません。
不安を感じながら酸ヶ湯に向かいます。

旅館前の駐車場に来ましたが、天気は一瞬で真冬モードになってました。
積雪で駐車スペースがありません。
  

雪の回廊の中、旅館従業員の車に誘導され少し離れた公共駐車場に向かいます。
そこから吹雪の中、決死隊のごとく旅館に向かいます。
(たまたま車に長くつを積んでて助かりました)
  

なんとかたどり着きました。
酸ヶ湯温泉恐るべし。
少し甘く見てましたが、きっちり八甲田の洗礼を受けました。
 

今回泊まるのは旅館棟1号館。
2019年にリニューアルされ、各部屋すべて個性的な洋室となってます。
  

今回の部屋は、こちらの「ツバクロ」。
1号館の中では1番狭い部屋のようでしたが全く問題ありません。
畳敷きにベッドの和洋折衷でリラックスできます。
奥の方には、カフィタリー社のエスプレッソマシンもあります。

 


旅館内がいろいろ面白そうなので、館内を少し散策してみます。

やはり基本はこれですね。
巨匠、棟方志功の版画が館内のあちこちに飾られており、旅館全体がギャラリーのようです。
  

売店は、おみやげに加えて、湯治客向けに生活雑貨や食品類もあります。
入口左側にあるのは、混浴用女性湯着「湯美人」。
  

お土産はやはりホタテ関連が多いです。
ちなみに、こういうものを買ってみました。
  

休憩スペースとして、このような雰囲気のいいサロンもあります。
家具類は青山BC工房の無垢のテーブルや椅子が入ってます。
いたるところWiFiもつながってて、今後はここでリモートワークするビジネスマンが増えると思います。
  
  

看護師さんが常駐する温泉療養相談室もあります。
隣は、マッサージの部屋。
  

湯治棟をのぞきます。
2016年にリニューアルした湯治棟3号館は非常に清潔感があり、
連泊するのに魅力的な部屋です。

湯治棟の奥には、このようなギャラリースペースもありました。
  

2階の中庭のところにロックガーデンなる文字を発見。
庭好きの心が躍ります。

細井幸兵衛さんという野生植物研究家指導のもと、従業員が高山植物を採取し
ロックガーデンを作ったようです。

残念ながら御覧のとおりの積雪状態で、鑑賞は無理でした。
  

それでは、そろそろヒバ千人風呂に入ります。
  

160畳くらいの部屋に異なる源泉が4本引かれてます。
中でも手前の熱の湯(ねつのゆ)は浴槽の下が源泉で底から温泉が湧いてきます。
名前に反してぬるめで、ゆっくりつかりたい私は気に入りました。
  

公式サイト画像(千人風呂全景)

浴場内の撮影は憚られるので、公式サイトの画像から。

実際に夕方17:30くらいに入った感じだと、湯気と照明の暗さで女性が入っていても
ほとんど見えませんので、安心できるのではないでしょうか。

公式サイト画像(玉の湯男)

こちらも公式サイト画像で、男性専用の風呂。

実際はもっとかけ流しの量が多く迫力があります。
風格ある素晴らしい風呂で、この風呂一つしかなくても
問題ないくらいです。
  

夕食はこんな感じです。
グルメ志向の方は、酸ヶ湯に泊まって系列の八甲田ホテルのフレンチか懐石コースを予約することもできます。
  

前日、造園科の宴会があり二日酔い気味のため、日本酒は控えめに。
青森の地酒飲み比べセットにします。
 亀吉(純米吟醸)
 八甲田おろし(大吟醸)
 田酒(特別純米酒)
 


翌日朝は、除雪グッズを借りて車の雪かきをしてから帰宅の途に。
  

青森や弘前などの市街地からわずか1時間程度で到着する非日常空間。
ホテルの快適性と湯治場の風情をあわせ持つ、いい旅館でした。

次回は新緑や紅葉など、雪のない時期に再訪します。

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